トップメッセージ
ニッケは、1896年、日本における毛織物産業の黎明期に創業し、以来天然素材であるウールを紡ぎ織り上げて来ました。皆さまの中には、ニッケの生地を用いた学生服に袖を通された方がいらっしゃるかもしれませんが、ウールには他のどの繊維とも異なるやさしいあったかさがあることを感じられたのではないでしょうか。これはもしかすると、数千年の長い歴史を人類と共にあり、強い日差しや厳しい寒さからわたしたちを守り続けてきたウールの記憶が心の奥深くに受け継がれているからかもしれません。現在ニッケは60社を超える企業グループとなり事業分野は広がり続けていますが、祖業から生まれた想いは、“人と地球に「やさしく、あったかい」企業グループとして、わたしたちは情熱と誇りをもってチャレンジしていきます”という経営理念に昇華し、サステナブルな社会の実現に向けたグループ全体の取り組みをしっかりと支えています。
例えば、環境負荷の低減への取り組みとしては、1993年の「地球環境委員会」の設置以来約30年の積み重ねがあり、省エネルギーやCO2排出量、廃棄物の削減に関して大きな成果を生んでいます。また、ウール繊維のサーキュラーエコノミーへの取組み、排水浄化システムの基材や空気清浄フィルターの開発等は、より積極的に社会全体の環境改善に貢献しています。
また、まちづくりを主眼とした地域共生型のサービスとして、ニッケは介護や保育に取り組んでいます。全国に5か所ある「ニッケ介護村」では、地域の利用者の皆さまや施設のスタッフの声を踏まえ、単独施設ではなく訪問・通所・入所など様々なサービスに対応できる複合施設を運営し、地域の方々の健康な生活をお手伝いしています。認可保育所や学童、室内遊戯施設の運営では、子供たちが興味や好奇心を膨らませ自由な発想を開花させる場になることができればと考えています。
こうした事業への取り組みは、ニッケグループの社員ひとりひとりのチャレンジによって成り立っています。ニッケグループはチャレンジする社員を分け隔てなく応援することで経営基盤を強化し、「みらい生活創造企業」としてサステナブルな社会の実現に向けより一層貢献することを目指します。その結果としてニッケグループの企業価値の向上と永続的な成長がもたらされることを私は確信しています。
ニッケグループ代表
日本毛織株式会社
代表取締役社長
コミットメント
ニッケグループSDGsビジョン
Innovations Aiming at
Sustainable Growth of Nikke
SDGs(持続可能な開発目標)とは、2015年9月に国連サミットで採択された「2030年に向けて国際社会が持続可能な開発のために取り組むべき17の目標」をいいます。
当社グループは、経営理念として“人と地球に「やさしく、あったかい」企業グループとして、わたしたちは情熱と誇りをもってチャレンジして行きます。”を掲げております。これは、創業以来、天然素材であるウールを約120年にわたり扱っており、企業文化や業務にESGやSDGsに対する意識が組み込まれている繊維事業のコンセプトを2008年に全社に拡大したものです。
当社グループの経営理念とSDGsの目標とするゴールには重なり合いがみられることから、当社グループは、全ての事業活動においてSDGsを意識し、人と地球に「やさしく、あったかい」企業グループとして、わたしたちは情熱と誇りをもってチャレンジし、持続可能な社会の実現と社会課題への解決に向けて貢献してまいります。
マテリアリティ
人と地球に「やさしく、あったかい」
企業グループとして
わたしたちは情熱と誇りをもって
チャレンジしていきます。
- 地域に根差したまちづくり、地域密着型ショッピングセンター
- ライフサポート関連事業(保育、介護、スポーツ)の拡大
- 制服の普及を通じた教育環境への貢献、 環境教育プログラム・教育研究所による教育支援活動
- メディカル関連への取り組み
- 安全・安心・快適な製品・サービスの提供
- トレース可能なバリューチェーンの構築
- 技術革新の推進、基礎研究の促進
- 天然素材であるウールの特性を生かした環境配慮素材の開発
- 環境フィルターの開発・提供による環境問題の改善
- 太陽光発電の設置による環境負荷の低減
- 回収・リサイクル活動の促進による環境負荷低減
- 省エネルギー活動の推進、Co₂排出量の削減、 廃棄物の削減
- コンプライアンス遵守の徹底
- 健康経営の実践
- 年齢・性別・障碍・人種・民族などに関わらない採用活動や昇給昇格制度(チャレンジグレード制度)の構築・運用
- 子育てと仕事の両立を支援するための、法定を上回る育児休暇・時短制度の整備
- 雇用形態による労働条件・格差の撤廃 など
ニッケグループの価値創造
モデルとありたい姿
ニッケグループの価値創造モデル
ステークホルダーへの価値の提供
事業活動・研究開発を通じた社会課題への貢献
ありたい姿
- 持続可能な社会の実現に向けた貢献
- 企業の永続的な発展と成長
人と地球にやさしく、
あったかい企業グループとして、
情熱と誇りを持ってチャレンジし、
みらい生活創造企業を目指す
具体的な取り組み
クリックで詳細が表示されます
-
1
介護事業の拡大 -
2
保育・英語教育事業の拡大 -
3
制服の普及を通じた教育環境への貢献、環境教育プログラム・教育研究所による教育支援活動 -
4
再生医療分野で新規医療機器の開発・製造・販売を行い、健康維持・長寿命化を支援する -
5
高度医療機器の製造・販売、品質管理において安全・安心な医療機器の提供を実現する -
6
トレース可能な原料調達・バリューチェーンを構築する -
7
ADAS(先端運転支援システム)関連の製造設備の開発、提供による技術革新の促進 -
8
ショッピングセンター事業の拡大 -
9
人と環境に配慮した製品開発・販売促進 -
10
温室効果ガスの削減、海洋汚染の防止、産業廃棄物の削減・再利用による環境負荷の軽減 -
11
広域認定制度による回収・リサイクル活動の促進による環境負荷の低減 -
12
法令遵守、健康経営の実施 -
13
年齢・性別などによる格差のない人事制度の整備 -
14
採用活動・教育研修における平等の実現