新技術・新素材
Sportwool Higher Performance
SPORTWOOLのコンセプト
SPORTWOOLは、吸湿性に優れたメリノウールを内側に、水分の拡散性に富んだポリエステルを外側に使用するハイブリッドコンビネーションによって、ユニークな水分挙動とウィッキング特性を飛躍的に向上させ、着用者を常時快適に保つ、優れた温湿度コントロールを実現した画期的な素材です。
SPORTWOOLの特徴
- 優れた透湿拡散機能で皮膚表面をドライに保ちます。
- ハードな運動でも変わらぬ衣服内温度を保ち、特に運動後の汗冷えを抑えます。
- ソフトで爽やかな着心地。カジュアルウェアにも最適。
- ホームウォッシャブル。家庭洗濯(弱水流・中性洗剤使用)が可能です。
Sportwool Benefits to the wearer in action
SPORTWOOLの着用効果
人体の構造からもたらされる水分コントロールを手助けして、アスリートをより快適に運動できるようにするには、衣服が大きな役割を担います。温度が上昇する場合に蒸発を速やかに行い、外気温が低い場合は放湿速度を緩やかにする「スポーツウール」はアスリートにとってまさに理想的な素材です。
CSIRO*との研究・開発・試験の結果、同一条件での合成繊維ウェアとの比較ではSPORTWOOLを着用した場合、優れた快適性・涼しさが持続されることが立証されています。
(*オーストラリア化学産業研究機構)
Sportwool A micro-climate control mechanism
SPORTWOOLの温湿度コントロールメカニズム
人間が生きていく為には、適正な体温を維持しなければなりません。4℃以上変動すると生命が脅かされることになります。体温が上がれば皮膚表面への血流量を増やし、皮膚から水蒸気の形で湿気を分泌、運動量が激しければより発汗が進みます。その一方で外気が冷たい場合、皮膚表面や末梢への血流量を減少させて熱損失を防ごうとしますが、同時に震えや筋肉の痙攣によって熱を生み出そうとします。このような大きな肉体変化はアスリートにとって大敵です。
SPORTWOOLでは内側のウール繊維が汗をかいても湿気をすばやく繊維内部に取り込みます。その結果、皮膚表面がさわやかで、急速な体温の変化もおこりません。そして放散性に富んだポリエステルを外側にすることで効率よく水分を外部へ拡散します。逆に外気温が低い場合は放湿速度を緩やかにし熱の発散を抑え、体温の急激な熱損失を防ぎます。
「スポーツウール」ライセンスとニッケ
「スポーツウール」は豪州連邦科学産業研究機構(CSIRO)の開発原理をもとに、ザ・ウールマーク・カンパニーが実用化した吸湿速乾・ハイブリッドウール素材です。
日本毛織株式会社はザ・ウールマーク・カンパニーが世界的に展開を開始した新素材「スポーツウール」のサプライヤーとして平成13年11月、日本における製造の独占ライセンス契約を締結しました。
素材供給メーカーは、アジアでは1社のみの限定であり、一貫メーカーとしてのサプライヤー契約は日本毛織が世界で初めてです。
また原毛、糸から製品にいたるまでトータルでの企画とスペック管理を行う事で、「スポーツウール」の品質機能性の安定と、バラエティーのある新商品供給が可能となります。
現在、この素材の機能を活かした衣料品は多数の大手スポーツアパレルより販売されており、その卓越した機能性で大きな評価を頂いております。
詳しくはこちら:ザ・ウールマークカンパニー>スポーツウール
ウールについて更に詳しく:ウールの知識