ニッケ ”声”を明日につなげる ニッケをクリエイト! プロモーション MOVIE

事業内容

新技術・新素材

 

 

MAFの歴史

1986年、ニュージーランドには5600万頭の羊が飼育されていましたが、大半がカーペット向け雑種羊毛で、ファッション衣料向けのメリノ種は2.3%にすぎませんでした。ニュージーランド政府は世界市場で伸び悩む雑種羊毛に替わる付加価値の高いスーパーファインウールの必要性を感じ、農水産省技術局(MAF tech)が研究開発をスタートしました。

1988年8月、日本毛織はこのプロジェクトへの参画要請を受け、同年11月、MAF techと「リサーチ・コントラクト(研究契約)」を締結、世界一のファインウールを創出すべく、共同研究及び共同開発に着手しました。当時8年後に創立100周年を迎える日本毛織にとっても羊の生態研究に深く踏み込む開発は初めての挑戦であり、社内に温存されていた羊毛の選別人(ソーター)や原毛のエキスパートの力がいかんなく発揮されました。開発当初の北島の試験牧場(パーマストンノース)では、飼料の改良、紫外線や雨水による羊毛の傷みを防ぐための完全室内飼育や屋外でのラグ(布)の着用等さまざまな試みがなされました。一応の成果をあげたものの 量産への限界が生じたため、南島のメリノ産地・オタゴ地区に試験牧場(タラヒルズ)を設置、本格生産の目途がたつようになりました。
1991年9月、改めて日本毛織とMAF techは「サプライ・コントラクト(供給契約)」を締結。タラヒルズでは10の牧場の3万頭の羊のすべての繊度を測定し、その中から307頭を選抜して 優性遺伝による品種改良を繰り返した結果、現在では15ミクロン台の羊も1000頭を超え、カシミヤより細い13ミクロンも産出するに至りました。こうして誕生したエクストラスーパーファイン・ニュージーランドウール=「MAFR」 は日本毛織が原糸、織物、ニット、毛布の本格生産及び販売を開始し、今も日々進化を続けています。

 

「新技術・新素材」トップへ

ページトップへ