ウールについて
ウールの秘密をさぐる ヒミツ3
ウールは燃えにくい?
ウールの先端に火をつけるとジリジリと燃えますが、自然に火は鎮火してしまいます。
ウールが燃えにくい秘密は、繊維の中に多く窒素(16%)や水分(15%)を含んでいること。
発火温度が高く、燃焼熱が低いためです。
繊維 | 燃焼熱(Kcal/g) | 発火温度(℃) | 融点(℃) |
---|---|---|---|
羊毛 | 4.9 | 570~600 | 溶融せず、炭化 |
綿 | 3.9 | 260 | 溶融せず、炭化 |
アクリル | 7.6 | 470~530 | 240~320 |
ポリエステル | 5.7 | 490~560 | 250~290 |
ナイロン | 7.9 | 490~580 | 160~260 |
ポリプロピレン | 11.1 | 570 | 160~170 |
- ウールは炎にかざしても黒いコブになるだけで燃え広がりません。
- 溶解せず炭化するため、ひどいやけどを負う危険性も低くなります。
- 有害ガスも発生しません。